協同組合高知SMC(Supply Management Center)は、2012年に高知県の工務店6社によって、資材の共同購入を主たる目的として設立されました。当初はメーカー及び協力業者との取引条件の改善が主眼でしたが、長期優良住宅、省エネ住宅の普及、高知県林業活性化への民間での参画、ハウスメーカーは基より異業種の住宅業界の参入等、業界を取り巻く環境の変化に常に触れてきました。
近年はその対応として各社の叡智によって協働し、コアコンピタンスの確立を目指す組織となりました。毎月の定例会においては各社のブランディング化の発表を行い、有効な販促活動を検討することにより、地域での存在感向上に努めています。また、技術社員による委員会を設け、県内伝統技術による仕様の検討や高知の風土、気候を熟知した上でのパッシブデザインの勉強会も開催しています。
高知SMCは、新たな価値の創造を踏まえた上で、日本固有の「里山」に象徴される、自然サイクルの中で持続可能な資源を活用する“家づくり”に取り組んでいます。それは市場経済が浸透した現代社会において、先人の謙虚で自律的な思想を尊び、夏には夏の、冬には冬を楽しむ“心のゆとり”を大切にしたいからです。